愛犬が餌を吐いてしまうのはフードを与えすぎているかも。栄養豊富なドッグフードで食べ過ぎを防止！
犬が餌を吐く原因には、生理的な反応や病気によるものがあります。
自宅で経過観察しても問題ないケースから、一刻も早く処置が必要な深刻なものまでさまざまです。
この記事では、愛犬が餌を吐く原因や病気について詳しく解説します。
愛犬がどうして吐いてしまうのか、どのような場合に獣医師に相談すべきかを理解しておきましょう。
愛犬が餌を吐いてしまう6つの原因と対処法
愛犬が餌を吐いてしまう原因と対処法について、詳しく解説します。
ストレスや乗り物酔い
愛犬がストレスを感じたり乗り物に酔ったりすると、食欲が減退し、餌を吐いてしまうことがあります。
ストレスを軽減するためには、犬がリラックスできる環境を整えることが重要です。
例えば、静かな場所に連れて行ったり、定期的な散歩や運動を行うことでストレスを解消できます。
また、車に乗る際は、揺れを軽減するためにクレートやシートベルトで固定するなどの工夫が必要です。
早食い・食べ過ぎ
愛犬が急いで食べたり、食べ過ぎたりすると、胃に負担がかかって吐いてしまうことがあります。
この場合は、食事の際に適量をゆっくり与えることで、吐くのを防ぐことができます。
特に大型犬は早食いしやすいため、食事の回数を増やして少量ずつ与える方法が有効です。
多頭飼いの場合は、「早く食べないと餌を奪われてしまう」と焦って食べてしまうので、サークルなどで犬の居場所を分けてあげると良いでしょう。
また、食事の前に運動や遊びをさせてから与えることで、食欲をコントロールしやすくなります。
誤飲・誤食
愛犬が異物を誤って飲み込んだり、毒物を摂取したりすると、胃腸に負担がかかって吐いてしまうことがあります。
特に気をつけなければいけないのは、玉ねぎやチョコレートなどの食べ物、おもちゃの破片、植物の葉や花、薬品などです。
愛犬が誤飲や誤食をした場合は、すぐに獣医師に連絡し、症状や状況を伝えて適切な処置を受けるようにしましょう。
ワクチン摂取や薬による副作用
愛犬がワクチンを摂取したり薬を服用した際に、副作用が現れて餌を吐いてしまうことがあります。
特に、注射や服薬の直後に吐く場合は、副作用が原因かもしれません。
このような場合は、獣医師に相談して適切な処置を受けることが重要です。また、薬の与え方や摂取量にも注意しましょう。
散歩中に草を食べる
散歩中に愛犬が草を食べると、胃腸の調子を整えるために吐くことがあります。
草を食べる行動は自然な行動ですが、過剰に摂取すると胃腸に刺激を与えてしまいます。
散歩中には愛犬の行動を注意深く観察し、草を食べ過ぎないように気を付けましょう。
ウイルスや細菌の感染
愛犬がウイルスや細菌に感染すると、胃腸の炎症や感染症を引き起こして吐くことがあります。
特に、犬が多く集まる場所や感染が疑われる場合は、早めに獣医師に相談し、適切な治療を受けてください。
また、愛犬の免疫力を高めるためには、適切なワクチン接種や清潔な環境での生活が大切です。
犬が餌を吐いたときの色と症状を見極める
犬が餌を吐いたときの色や症状にはさまざまな意味があります。
以下では、吐いたときの色とその意味を解説します。
茶色い嘔吐物を吐き出す
茶色の液体を吐いた場合、消化された食べ物を吐き出した可能性があります。
嘔吐が一過性であり、犬の食欲や元気がある場合は心配はありません。
ただし、茶色の液体に血液が混ざっている場合は、病気を疑って獣医に相談しましょう。
場合によっては、重篤な状態が懸念されます。
赤やピンクの嘔吐物を吐き出す
赤やピンクの液体を吐いた場合、口腔内や消化管、呼吸器などからの出血が考えられます。
口腔内の傷や肺疾患、胃腸の問題などが原因です。
吐き気以外に異常が見られない場合は、傷が原因の可能性もありますが、病気が疑われる場合は獣医に相談しましょう。
白っぽい嘔吐物を吐き出す
白っぽい泡状の液体を吐く場合、通常は吐き気や緊張状態からくるものです。
水を一気に飲んだ後や、興奮した後に見られることがあります。
ただし、吐き気が頻繁に見られる場合は病気の可能性もあるため、症状が続く場合はかかりつけ医に診てもらいましょう。
黄色い嘔吐物を吐き出す
黄色や緑色の嘔吐物は、胃液と胆汁が混ざって吐き出されたものです。
この場合の原因は、逆流性胃炎（胆汁嘔吐症候群）かもしれません。
胆汁は胃が空の状態になると逆流しやすく、空腹時に発症することがよくあります。
ただし、病気ではなく空腹が原因であることが多く、食事の間隔を調整することで改善することがあります。
異物を吐き出す
嘔吐物にフードやおやつ以外の固形物が混ざっている場合、愛犬が異物を誤飲した可能性が考えられます。
異物によっては重篤なリスクを伴うこともあるため、速やかに獣医師に相談しましょう。
特に中毒症状や腸閉塞の症状が見られる場合は、迅速な対応が必要です。
犬が餌を吐いたときの要注意ポイント
犬が餌を吐いたときに注意すべきポイントを、以下にまとめました。
何度も嘔吐を繰り返す
犬が何度も嘔吐を繰り返す場合、消化器系の問題や消化不良の可能性が高いです。
特に餌を与えた後に頻繁に吐く場合は、獣医に相談して原因を探りましょう。
重篤な病気の兆候かもしれませんので、早めの対処が必要です。
元気がなくグッタリしている
犬が餌を吐いた後に元気がなく、グッタリしている場合は、体調が悪化している可能性があります。
食欲がなくなったり、活発さが失われたりする場合は、早めに獣医に相談しましょう。
病気や体の異常のサインかもしれません。
嘔吐した後に震えている
犬が餌を吐いた後に震えている場合、体温調節やストレスのために起こることがあります。
しかし、病気や異常の場合も考えられるため、様子をよく見て異常があれば獣医に相談しましょう。
震えが持続する場合は、時間や様子をメモなどに書き留めて、早急に処置してもらうことが大切です。
フードを与えすぎて犬が餌を吐いていると感じたら
犬が餌を吐いていると感じたら、以下のポイントを見直してみましょう。
ドッグフードの量を見直す
まずは、愛犬に与えるドッグフードの量を見直しましょう。
与えすぎると消化不良や過食を引き起こし、吐く原因になることがあります。
ドッグフードの袋に記載されている適切な量を守り、適度に与えるようにしましょう。
ドッグフードの種類を変える
犬が現在食べているドッグフードが合わない場合も吐く原因になります。
消化に良いタイプや、アレルギーを引き起こさないフードなどを検討してみましょう。
ウェットフードからドライフードに切り替えた場合などは、特に注意深く見守ってください。
与える回数を減らす
一日に与える回数が多すぎると、消化に負担をかけることがあります。
与える回数を減らし、食事と食事の間に適度な時間をあけることで、吐く頻度を減らすことができます。
早食い防止の食器を活用する
犬が早食いすると食べ過ぎや消化不良を招き、吐く原因になります。
早食い防止の食器を活用して、犬がゆっくりと食べるように工夫しましょう。
食事の時間を楽しみながら、適切なペースで食べることで、吐く行為を抑えることができます。
餌を吐いてしまう犬におすすめ！満足度が高いドッグフード5選
つい食べ過ぎて餌を吐いてしまう愛犬には、満足度が高く栄養豊富なドッグフードがおすすめです。
カナガン
カナガンは、人気のチキンを高配合した食い付き評価が高いフードです。
パッケージを開けた瞬間に、食欲を刺激する強い香りが漂います。
50％以上がチキンで、そのうちの25％が生肉と、乾燥肉や冷凍肉では得られない新鮮さが人気です。
さらに、脂質も15％以上と高く、食べ過ぎてしまう少食の子におすすめできます。
ただし、腸内サポート成分が1種類のみなので、切り替えは慎重に行うようにしましょう。
オリジン パピー
オリジンパピーはタンパク質と脂質が高く、多くの飼い主さんに選ばれている人気のドッグフードです。
消化も良く、食べ過ぎてしまう痩せ気味の子にも適しています。
人気のあるフードですが、コスパが良くないため継続が難しいのが難点です。
栄養価が高いフードをお探しで、予算に余裕のある方に向いているでしょう。
アーテミスフレッシュミックス スモールブリードパピー ＜小粒タイプ＞
アーテミスフレッシュミックスは、タンパク質と脂質が高く、食い付きが期待できるフードです。
超小型・小型犬向けで食べやすく、複数の動物性タンパク質をベストバランスで配合しています。
フレッシュミックスは、私たち人間が口にできるレベルの食材を使用しており、安心できるフードを求めている方におすすめです。
ただし、炭水化物源が穀物なので、消化吸収の良さにこだわる方に向いていません。
Dr.PRO.チキン＆ターキー オールステージ
ドクタープロはコスパが良く、新しいフードに慣れないわんちゃんに適しています。
高GIの米や珍しい腸内サポート成分を配合しており、日本の獣医師が監修したレシピで誕生しました。
高温多湿な日本特有の生活環境を考慮し、トルラ酵母やクランベリー・ラクトフェリン・耐熱性ビタミンＣ等のサプリメント成分を加えているのが特徴です。
アカナ パピー・スモール・ブリード
アカナは肉類を高配合し、満足度が高いフードです。
脂質も高く食いつきが良いですが、腸内サポート成分は1種類のみとなっています。
炭水化物源は低GI食品が多く、原材料の品質も良い高栄養フードとされています。
犬が吐いてしまう理由を把握して適切な対応を取ろう
犬が餌を食べすぎる理由はさまざまですが、ストレスや早食い、誤飲などが一般的です。
餌を吐くことがあれば、量や種類を見直したり、食器を工夫したりといった対策が必要になります。
ただし、1日に何回も嘔吐する、元気がないといった場合は、早めに獣医師に診察してもらうことが重要です。
犬が吐いたときの適切な対処法を理解し、愛犬の健康をサポートしましょう。
