【犬の病気ランキング】わんちゃんがかかりやすい病気と犬種ごとの症状を解説
愛犬の健康には、飼い主の理解と注意が欠かせません。
この記事では、愛犬がかかりやすい病気やその症状、対処法について解説します。
日頃から犬の健康を見守り、早期に異変に気づくための情報が満載です。
愛犬との幸せな生活を支えるために、病気に対する知識を深めましょう。
【犬の病気】ランキング1位 外耳炎
外耳炎は犬がかかりやすい病気の1つです。
「耳をかゆがる」「耳を床にこすりつける」「頭を振る」といった症状がある場合は、外耳炎の症状が原因かもしれません。
病気の原因
病気の原因の1つは、耳の中に湿気がこもり、細菌やカビの繁殖が進むことです。
また、耳に異物が入り込むことも外耳炎を引き起こすことがあります。
とくに、多湿になる梅雨時期に悪化するケースが多いので注意しましょう。
対処法
外耳炎の場合、まずは獣医師に診てもらいましょう。
獣医師の指示に従って、薬や耳掃除を行うことで治療が可能です。
定期的な耳の清掃や湿気を取る工夫も大切になってきます。
【犬の病気】ランキング2位 皮膚炎
犬の皮膚炎はさまざまな原因で引き起こされます。
「毛が抜けてしまう」「皮膚や毛がベタベタす流」「フケが多い」といった症状がある場合は、皮膚炎が起きているかもしれません。
病気の原因
犬は体が毛に覆われているため、皮膚のトラブルがとても多いのが特徴です。
皮膚炎の原因はアレルギーや外部からの刺激、細菌や真菌の感染など多岐にわたります。
犬種や生活環境によっても原因が異なります。
対処法
皮膚炎の治療は獣医師の指示に従って行いましょう。
薬や特定のシャンプー、食事療法などが用いられます。
また日常生活においては、アレルギーや刺激物を避けることも大切です。
【犬の病気】ランキング3位 胃腸炎
胃腸炎は犬がかかりやすい病気の一つで、胃や腸の粘膜に炎症が生じることをいいます。
いわゆる下痢や嘔吐、腹痛などの症状が現れるのが胃腸炎です。
「水っぽい便を大量にする」「便に血が混じっている」「よだれが多い」といった症状は、胃腸炎にかかっている可能性があります。
病気の原因
胃腸炎の主な原因は食べ物の摂取や細菌感染、寄生虫、食物アレルギーなどです。
また、ストレスや環境の変化、腸閉塞も胃腸炎を引き起こす要因になります。
対処法
胃腸炎の場合、まずは食事を制限して安静にすることが重要です。
消化にいい食べ物を与えたり、ドッグフードをふやかして与えたりといった対処を行いましょう。
獣医師の指示に従って薬を飲ませることや、適切な食事療法を行うことで改善が見込まれます。
【犬の病気】ランキング4位 下痢
下痢は病気やストレス、食べ過ぎや食べ慣れないものによる刺激で起こることがあります。
通常は2〜3日で回復しますが、症状が長引く場合や悪化する場合は何かしらの疾患を疑いましょう。
病気の原因
下痢の原因は感染症、消化器官の問題、膵炎、慢性腸症（ＣＥ）、腫瘍、食物アレルギーなどさまざまです。
下痢にもいろんな種類があるため、排便の様子をきちんと観察して獣医に伝えるようにしましょう。
対処法
下痢の場合、まずは水分補給を行い、獣医師の診察を受けましょう。
排便の状況で下痢の原因究明の手がかりとなる可能性がありますので、普段から排便の傾向を把握しておくことが大切です。
原因に応じて、薬や特定の食事を行うことで改善が期待されます。
【犬の病気】ランキング5位 異物誤飲
異物誤飲は犬の健康に影響を与える重大な問題です。
犬が誤って異物を口に入れることで、消化器官に損傷を与えたり、窒息の危険性が生じたりします。
嘔吐や下痢、呼吸の異常、震える、元気がない、といった症状がある場合は、誤飲の可能性を疑いましょう。
病気の原因
異物誤飲の原因は、犬が誤って異物を飲み込むことです。
家庭内の小さな物や食べ物、おもちゃなどが原因となります。
中でも玉ねぎやチョコレートは中毒症状が出るため、普段から注意が必要です。
対処法
異物誤飲が疑われる場合は、速やかに獣医師の診察を受けましょう。
獣医師による適切な処置が必要です。
また日ごろから、異物に注意することや犬が誤飲しやすい物を遠ざけるように対処しましょう。
【犬の病気】ランキング6位 心臓病
心臓病は犬の中でも、高齢者や特定の犬種に多く見られる病気です。
中でも、8歳以上の小型犬の半数以上が心臓病にかかります。
最も一般的なのは「僧帽弁閉鎖不全症」で、心臓の弁が逆流し心臓に問題を引き起こします。
他にも心筋症やフィラリア症、先天性の心奇形もあり、「元気がない」「呼吸が苦しそう」といった症状がある場合は速やかに対処しましょう。
病気の原因
心臓病の原因は、栄養不良や加齢による血管や弁の変化などさまざまです。
また、フィラリアやその他の感染症、遺伝的要因などもあります。
とくに過体重や肥満は心臓負担を増やし、心臓病リスクを高めるため、普段からの体重管理が大切です。
また、小型犬や大型犬、特定の品種によっても、心臓病の発症率が高くなる傾向があります。
対処法
心臓病の場合は、定期的な獣医師の診察が欠かせません。
また、自宅でできる予防として、バランスの取れた栄養と運動も大切になってきます。
心臓病と判断された場合は、薬物療法や食事療法、適度な運動などに気を配りましょう。
生活環境やストレスの軽減も、心臓病管理の一環です。
【犬の病気】ランキング7位 腫瘍
犬のしこりや腫瘍にはさまざまな種類があります。
具体的には、イボや乳腺腫瘍、脂肪腫、悪性リンパ腫などです。
小さくても悪性である可能性があるため、早期発見と治療が重になってきます。
病気の原因
犬にしこりや腫瘍ができる原因はさまざまで、主に遺伝的要因や環境要因、老化などが挙げられます。
乳腺腫瘍は50％が悪性と言われ、メス犬の避妊手術は予防に効果的です。
脂肪腫は柔らかいしこりとして発見されることが多く、脂肪肉腫の場合は悪性と診断されます。
双方は区別が難しいため、ただのしこりと安易に考えないようにしましょう。/p>
また、悪性リンパ腫はリンパ節の腫れを伴い、早期検査が治療につながります。
対処法
腫瘍の場合は、早期に獣医師に診てもらいましょう。
見た目で判断し、放置しないことが大切です。
獣医師の指示に従って治療を行い、定期的な健康管理を続けましょう。
【犬の病気】ランキング7位 歯周病
歯周病は犬でよくみられる口腔内疾患です。
歯の周りの歯肉や骨（歯槽骨）が溶けてしまう病気なので、手遅れにならないためにも飼い主さんの知識が不可欠となります。
「歯茎から出血している」「口臭がひどい」「フードが食べづらそう」といった症状がある場合は、早めに受診しましょう。
病気の原因
歯周病の主な原因は歯垢や歯石の蓄積です。
これによって歯茎が炎症を起こし、歯周ポケットや歯根部の病変が進行します。
対処法
歯周病の予防と治療には、定期的な歯石除去や歯のブラッシングが必要です。
また、歯磨き効果のあるおもちゃなどを日頃から噛ませると良いでしょう。
乳歯が永久歯に生え変わる時期に、獣医師による口腔内の検査や適切な治療を受けることで、歯周病を未然に防ぐことができます。
犬の平均寿命ランキング！病気になる確率が高い犬は？
犬の平均寿命は犬種によって異なります。
以下は、犬種ごとの平均寿命ランキングです。
順位 犬種 平均寿命 1位 フレンチ・ブルドッグ 4.53歳 2位 イングリッシュ・ブルドッグ 7.39歳 3位 パグ 7.65歳 4位 アメリカン・ブルドッグ 7.79歳 5位 チワワ 7.91歳 6位 ハスキー 9.53歳 7位 ビーグル 9.85歳 8位 ボクサー 10.04歳 9位 ジャーマン・シェパード 10.16歳 10位 キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル 10.45歳平均寿命は犬種だけでなく、遺伝的要因や生活環境、飼育方法などにも影響されます。
獣医師の定期的な健康診断や適切な管理を行うことで、犬の健康寿命を延ばすことができます。
参照：イギリス王立獣医科大学の研究データ https://www.nature.com/articles/s41598-022-10341-6
犬の病気で高額になる治療は？
犬が病気になった際、治療費が高額になる可能性がある状況について詳しく見てみましょう。
ガン・腫瘍
犬のガンや腫瘍の治療には、手術や放射線療法、化学療法などが必要です。
一般的には手術で腫瘍を摘出することが主流ですが、手術だけでも10万円以上かかることがあります。
また、治療が複雑化するとさらに高額になる可能性もあるでしょう。
心臓病
犬の心臓病の中でも特に多いのが、「僧帽弁閉鎖不全症」です。
症状としては元気がなくなる、苦しそうな呼吸をするといったものがあります。
治療には内科的治療と外科的治療があり、薬による内科的治療は生涯続ける必要があります。
外科手術を行う場合は専門病院で行う必要があるため、治療費は数十万円程度と高額になることも予想されます。
異物誤飲
犬が誤って異物を飲み込むと、中毒や消化器官の閉塞を引き起こす危険性があります。
たとえば、チョコレートや玉ねぎなどは中毒を引き起こす場合があり、布やおもちゃを誤飲した場合には胃や腸の閉塞を起こすことがあります。
治療には軽度の場合は吐かせる注射と薬で済むこともありますが、重度の場合には開腹手術が必要になることも。
そうなると、検査や手術費用だけでも10万円程度かかってしまうでしょう。
膝蓋骨脱臼（パテラ）
膝蓋骨脱臼は、膝のお皿が正常な位置からずれてしまう病気です。
軽度の場合でも適切な治療が必要ですが、重度の場合には手術が必要になることもあります。
手術や入院、リハビリテーションなどの費用を含めると、20万円近くの治療費がかかることがあります。
骨折
犬が骨折をした場合、怪我をした箇所や骨折の程度によって治療方法が異なります。
骨折の治療にはギプスでの固定、手術、リハビリテーションなどが必要です。
特に手術や入院が必要な場合は、治療費が高額になる傾向にあります。
