【犬の病気と症状】犬に多い病気と体調不良のサインを知って、愛犬の健康維持と病気予防をしよう!
犬の病気やサインを理解し、愛犬の健康を守るのは飼い主さんの大切な役目です。
「食欲がない」「皮膚を掻きむしっている」「散歩に行きたがらない」などの変化があった場合、病院に連れて行くべきか悩んでしまうことも多いでしょう。
そこで今回は、愛犬の病気や症状について詳しく解説していきます。
また、犬が出してくれる病気のサインも紹介していますので、愛犬の様子が気になる方はぜひ最後まで読んでみてください。
愛犬との心地よい日々を過ごすために、病気や体調不良のサインを見逃さず、正しい対処法を理解しましょう。
犬に多い病気とは?こんな症状には注意!
犬は私たちの大切な家族の一員であり、その健康は常に気にかけたいものです。
犬に多い病気や体調不良のサインを知って、早めの対処や予防を行いましょう。
外耳炎
犬に多く見られる外耳炎は、耳道に炎症が起こる疾患です。
主に、細菌や真菌の繁殖、耳ダニ、アトピーやアレルギーなどが原因となります。
外耳炎の兆候には、耳をかく行動の増加や耳の赤み、臭い、耳垢の増加などが考えられます。
早期発見と適切な治療が重要になるので、頻繁に耳をかいていると感じたら、外耳炎を疑いましょう。
皮膚炎
皮膚炎は、犬にとって非常に一般的な病気です。
皮膚炎の症状には、かゆみ、赤み、湿疹、脱毛などがあります。
原因としては、アレルギー、細菌感染、寄生虫などが挙げられます。
「最近、頻繁に体を掻いている」「抜け毛が増えた気がする」といった場合は、皮膚炎の可能性が高いです。
犬の皮膚を定期的にチェックし、適切なケアを行いましょう。
胃腸炎
胃腸炎は、犬の消化器系のトラブルであり、吐き気、下痢、食欲不振などの症状が現れます。
原因としては食事の変化、食べ過ぎ、ストレスなどが考えられます。
適切な食事管理やストレス軽減に加え、愛犬の消化に最適なフードを与えるよう心掛けましょう。
下痢
犬が下痢になる原因はさまざまで、食物アレルギーや感染症、ストレス、食事の変化などが考えられます。
下痢は消化器系の問題を示す兆候であり、水分補給に注意しながら適切な対処を行いましょう。
異物誤飲
犬が異物を誤飲すると、消化器系や気道に問題が生じる可能性があります。
中でも、玉ねぎやチョコレートの誤飲は中毒を引き起こす場合があるため要注意です。
異物誤飲の症状には、嘔吐、下痢、食欲不振などがあります。
軽度であれば、注射と薬で誤飲したものを吐かせる治療で済みますが、稀に開腹手術になってしまうケースも。
異物を誤飲した場合は速やかに獣医師に相談しましょう。
心臓病
犬には心臓病があり、年齢とともに発症することがあります。
その中でも特に多いのが、「僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさぜんしょう)」です。
「元気がない」「呼吸が苦しそう」といった症状が出やすいため、気になる場合は速やかに動物病院で診てもらいましょう。
心臓病の症状には、呼吸困難や咳、体力の低下などがあります。
定期的な健康診断を行い、心臓病と診断されたら適切な治療が必要です。
歯周病
歯周病は、犬にとってよく見られる口内疾患の一つです。
歯垢や歯石が原因で歯肉が炎症を起こし、歯周病が進行します。
歯周病の症状には歯ぐきの腫れや出血、口臭などがあります。
定期的な歯石除去や歯磨きで、予防につなげましょう。
犬の病気のサインとは?こんな症状は要注意
犬の健康を保つためには、病気や体調不良のサインを早めに見つけて対処することが重要です。
以下では、犬の具体的なサインについて解説します。
犬のサイン|咳をする
咳の原因はさまざまで、感染症や気道の異常、心臓疾患などが考えられます。
犬に元気がなく咳をする場合は、フィラリアに感染しているサインかもしれません。
また乾いた咳をするときは、ケンネルコフ(犬伝染性気管支炎)の可能性も考えられるでしょう。
ケンネルコフは伝染性の喉頭気管炎で、免疫力のない子犬がかかりやすいとされています。
犬が咳を続ける場合や呼吸困難を示す場合は、速やかに獣医師に相談しましょう。
犬のサイン|嘔吐する
犬が頻繁に嘔吐する場合、消化器系の問題や食べ物に対する過敏反応が原因として考えられます。
また、外部の刺激や中毒、重篤な疾患が隠れている可能性もあります。
犬が嘔吐を繰り返す場合や元気がない場合は、速やかに獣医師に診てもらいましょう。
犬のサイン|下痢をする
犬が頻繁に下痢をする場合、消化器官に何らかのトラブルがある可能性があります。
食事やストレス、細菌感染のほか、散歩中に腐ったものを拾って食べていないかなど確認してみましょう。
下痢が続く場合や血便が見られる場合は、速やかに獣医師に相談し、原因を特定して治療を始めてください。
犬のサイン|熱がある
犬が熱を持っている場合、体内で何らかの炎症や感染が起きている可能性があります。
犬の正常体温は約38度から39度ですので、それを超える場合は注意が必要です。
熱が高いまま続く場合や他の症状と併発する場合は、早めに獣医師に相談しましょう。
とくに、免疫力が低い子犬や老犬の風邪は重症化しやすいため、ただの風邪と思わずに早急に対処してください。
犬のサイン|食欲がない
犬が普段の食欲をみせない、大好きなフードを食べないというときは、体調不良かもしれません。
ストレスや気分の変化、感染症、内部の問題などが原因として考えられます。
2日間ほとんど食べていない、水分を摂ってくれないという場合はすぐに診断が必要です。
獣医師に相談して、適切な処置を行いましょう。
犬のサイン|元気がない
犬が普段と比べて活発さや興味を見せなくなる場合、体調が優れない可能性があります。
痛がっていないか、体が震えていないか、食欲はあるかなど、愛犬の様子をじっくり観察しましょう。
元気がなくなる原因としては、病気や疲労、ストレス、心理的な問題などが考えられます。
犬がいつもの元気さを取り戻さない場合は、獣医師に相談して原因を見極めましょう。
犬のサイン|皮膚を掻く
犬が頻繁に皮膚を掻く行動を見せる場合、それは皮膚トラブルやアレルギーのサインかもしれません。
皮膚のかゆみや痛み、炎症がある場合は、犬がストレスを感じるだけでなく、潜在的な健康問題がある可能性も考えられます。
皮膚の異常を見つけたら、獣医師に相談して適切な治療を受けるようにしましょう。
愛犬が病気かも?というときに見るべきポイント
愛犬が病気であるかどうかを判断する際には、以下のポイントに注目することが重要です。
これらのサインが見られる場合は、早めに獣医師に相談して適切な処置を行いましょう。
動き方や歩き方
愛犬の動き方や歩き方が異常になっている場合、それは病気や疼痛のサインかもしれません。
例えば、足を引きずる、体を傾ける、動きが鈍いなどの異常が見られる場合は要注意です。
食欲
愛犬の食欲が低下している場合、それは体調が優れないことを示す可能性があります。
普段の食事量や食べ方に変化が見られる場合は、原因を探るために獣医師に相談しましょう。
排便
愛犬の排便に異常が見られる場合、それは消化器官に問題があるかもしれません。
便の色や質、頻度に異常がある場合は、獣医師に相談して適切な検査や治療を受けましょう。
体を触る
愛犬の体を触ることも、重要なチェックポイントです。
体の一部を触ると痛がる、震えている、腫れているといった症状で、すぐに健康状態を把握することができます。
愛犬の元気がないのは病気以外の原因もある
愛犬の元気がないと感じた場合、病気だけでなくさまざまな要因が考えられます。
以下に、病気以外の原因について解説します。
環境の変化によるストレス
愛犬は環境の変化に敏感であり、新しい環境や状況に適応するのに時間がかかることがあります。
新しい家族の加入や引っ越し、環境の変化などがストレスを引き起こし、元気がなくなることがあります。
犬がストレスを感じているときには、安定した環境を提供し、ゆっくりと慣れさせてあげることが大切です。
避妊去勢などの術後
避妊手術や去勢手術などの術後は、一時的に元気がなくなることがあります。
手術に伴う痛みや不快感、薬の影響などが原因です。
手術後は十分な休息とケアを提供し、犬が回復するまで見守りましょう。
老化
人間と同じように、犬も歳を取るにつれて、元気がなくなることがあります。
関節の痛みや筋力の低下、活動量の減少などが、老化で元気がなくなってしまう要因です。
老化に伴う変化には、適切な栄養と運動、定期的な健康チェックなどで対処してください。
愛犬の病気予防と健康維持のために飼い主ができること
愛犬の健康管理は飼い主の大切な役割です。
病気の予防と健康維持のために、以下のような具体的な取り組みを検討してみましょう。
定期的な健康チェックの実施
定期的な健康チェックは、愛犬の健康管理において欠かせません。
獣医師による健康診断やワクチン接種の実施を定期的に行うことで、潜在的な健康問題を早期に発見し、適切な対処が可能となります。
定期的な診察を心がけ、健康チェックのスケジュールを固定化しましょう。
バランスの取れた栄養摂取の促進
愛犬の健康には、バランスの取れた栄養摂取が欠かせません。
適切な栄養を摂取することで免疫力が強化され、健康維持につながります。
獣医師に相談して適切な食事プランを立て、過剰な摂取や栄養不足に注意しながら愛犬の食事管理を行いましょう。
また、食事だけでなく適切な水分摂取も重要です。
適切な運動とリラックスの提供
愛犬の健康維持には適切な運動とリラックスの提供が重要です。
適度な運動を行うことで筋力が維持され、適切な体重管理ができます。
また、ストレスが蓄積しないように十分なリラックスの時間を与えることも大切です。
散歩や遊び、マッサージなどを通じて愛犬の健康と幸福をサポートしましょう。
手術や病気に備えたペット保険への加入
突然の病気や怪我に備えて、ペット保険に加入することも検討しましょう。
手術や治療にかかる費用は高額になることがありますが、ペット保険に加入することで医療費の負担を軽減できます。
適切な保険プランを選び、愛犬の健康に備えておくことをおすすめします。
犬の病気のサインを見逃さないで!症状や対処法を理解しよう
愛犬の健康は、飼い主にとっても重要な要素です。
病気や体調不良のサインを見逃さず、早めに対処することが大切になります。
咳や嘔吐、下痢などの症状には注意し、元気や食欲がない場合は速やかに獣医師に相談しましょう。
また、愛犬の健康維持には定期的な健康チェックやバランスの取れた栄養摂取、適切な運動とリラックスの提供が不可欠です。
愛犬との幸せな生活を送るために、病気のサインを見逃さずに健康管理に努めましょう。
愛情と注意深いケアが愛犬の健康を支えます。